制御情報工学科
Department of Control and Information Systems Engineering

高度情報化社会で活躍できる技術者

 半導体の驚異的な性能向上により、パソコンのみならず、自動車・電化製品を初めとするあらゆる製品にコンピュータが組み込まれています。
 制御情報工学科では、このような情報化社会に対応すべく、コンピュータを用いた電子機器(例えばロボット、デジタルカメラ、全自動洗濯機)を制御するメカトロニクス技術および情報工学の専門知識を修得する教育課程を設けています。

               

制御情報工学科ホームページはこちら

主な学年別学習内容・主要科目
  • 1年次
    学習内容

    制御情報工学科は、大きくは「情報工学」と「メカトロニクス工学(制御工学)」の二つの分野を学ぶ学科です。しかし、いずれの道に進むにしても「数学」と「プログラミング(C言語)」は必須になりますので、1年生の時からしっかりと勉強して身に付けましょう。特に、中学校の時には習わなかった「三角関数」「加法定理」「指数関数」「対数関数」「複素数」を十分に理解しましょう。

    主要科目

    ・数学1
    ・プログラミング1
    ・情報処理基礎
    ・化学1

  • 2年次
    学習内容

    2年生では、1年生に引き続き「数学」と「プログラミング(C言語)」が重要ですが、大学編入学を目指す学生は「物理」「化学」も必要になってきます。また、将来の選択肢を広げるためには「製図」も身に付けておくと有効です。「数学」ではいよいよ「微分」「積分」の登場です。さらに、「ベクトル」「行列」も専門の勉強で役に立つ内容です。

    主要科目

    ・数学2A
    ・数学2B
    ・物理
    ・化学2
    ・プログラミング2
    ・製図

  • 3年次
    学習内容

    3年生では、「数学」は「微分方程式」や「重積分」といった高度な内容に入り、「プログラミング」も「C言語以外の言語」の学習が始まります。専門科目では、「論理回路」「電子計算機基礎」「電気回路」「シーケンス制御」といった専門基礎科目の勉強が始まります。また、技術者としては必ず役に立つ「CAD」を身に付けておくと将来の進路選択の際に幅が広がります。

    主要科目

    ・数学3A
    ・数学3B
    ・プログラミング3
    ・CAD演習
    ・論理回路
    ・電子計算機基礎
    ・電気回路1
    ・シーケンス制御

  • 4年次
    学習内容

    4年生では、「数学」は「応用数学1」と「応用数学2」へとグレードアップし、「プログラミング」は「創造プログラミング演習」や「アルゴリズム」へと発展します。また、ソフト系は「データベース」「ソフトウェア工学」、ハード系は「電磁気学」「電気回路2」「電子回路」「制御工学」といった本格的な専門科目の勉強をします。

    主要科目

    ・応用数学1
    ・応用数学2
    ・データベース基礎
    ・創造プログラミング演習
    ・アルゴリズム
    ・ソフトウェア工学
    ・電磁気学
    ・電気回路2
    ・電子回路
    ・制御工学1

  • 5年次
    学習内容

    5年生では、情報系の科目は本科の集大成として、情報系は「情報理論」「OS」「コンパイラ」「計算機アーキテクチャ」、メカトロ系は「ロボット工学」「半導体材料工学」「パワーエレクトロニクス」の勉強をしながら、学生は研究室に配属されて「卒業研究」に取り組みます。

    主要科目

    ・情報理論
    ・オペレーティングシステム
    ・コンパイラ
    ・計算機アーキテクチャ
    ・制御工学2
    ・ロボット工学
    ・半導体材料工学
    ・パワーエレクトロニクス
    ・卒業研究

教育目的・目標
目的
制御、情報を中心とした幅広い専門知識を修得し、広い視野と豊かな創造性を備え、さまざまな産業分野において活躍できる実践的能力に優れた技術者を育成する。
目標
メカトロ二クスや情報の分野で活躍できる技術者になるために必要な基礎的な知識、技術を修得し、それらを活用できる能力を養成する。

アドミッションポリシー

 制御情報工学科は、制御、情報を中心とした幅広い専門知識を修得するとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会のさまざまな産業分野において活躍できる自立の精神に富んだ実践的、創造的制御情報技術者を育成することを目指しています。
 そのため本校共通のアドミッションポリシーに加え次のような入学者を求めています。

1.制御情報技術者になる意欲を持っている人
2.理数系の基礎学力が身に付いている人
3.自立心があり、社会的ルールを守って行動できる人
4.他の人と対話を通して相互理解を深めようとする人

カリキュラム・ポリシー

 制御情報工学科は、制御、情報を中心とした幅広い専門知識を修得するとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会のさまざまな産業分野において活躍できる自立の精神に富んだ実践的、創造的制御情報技術者を育成することを目指しています。そのため以下のように教育課程を編成します。

1.低学年では、数学、物理、化学などの工学の基礎科目、コミュニケーション能力の基礎となる国語、英語、および一般教養の基礎となる社会科科目を多く配置し、高学年に進むに従い制御工学と情報工学に関する専門科目が多くなるくさび形に授業科目を編成することで、広い視野と豊かな心を育み、社会に貢献する姿勢を養います。
2.低学年より実験・実習を設定して技術の実際に触れることで技術への理解を促すとともに、高学年ではインターンシップや卒業研究によりエンジニアリング・スピリットを体得した専門技術者としての能力を養成します。
3.制御工学と情報工学に関する専門知識および技術が効果的に身につくよう専門科目を編成します。
4.各科目の単位修得の認定は主に定期試験によるものとしますが、実験・実習科目などレポートによって認定するものもあります。認定の基準はいずれも評価点60 点以上とします。

ディプロマ・ポリシー

 制御情報工学科は、制御、情報を中心とした幅広い専門知識を修得するとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会のさまざまな産業分野において活躍できる自立の精神に富んだ実践的、創造的制御情報技術者を育成します。そのため以下のような能力を身につけ所定の単位を修得した学生に卒業を認定します。

1.制御情報分野に必要な、情報工学、通信ネットワーク、メカトロニクス、コンピュータ制御、および制御情報工学に関連した周辺技術に関連する基礎的な知識と技術を修得し、課題を解決するために活用できる。
2.自ら学び工夫するとともに、他者と協力して課題の解決に積極的に行動できる。
3.環境に配慮しながら技術者倫理に沿って自律的に判断し、行動できる。
4.広い視野と豊かな心を備えて社会に貢献できる。