去る6月13日(木)、機械工学科の渡邊准教授と研究室学生が、鍋島家の博物館である徴古館において、「からくり儀右衛門」こと田中久重が幕末佐賀藩の精錬方に招かれた際に製作した蒸気車雛形を3Dスキャナにより測定しました。
これは、渡邊准教授と一般科目の常木准教授がメインとなり、佐賀市と今年度行っている共同研究の一環として、佐賀県重要文化財で徴古館が所有する蒸気車雛形の実物を測定できることとなったものです。
徴古館の池田学芸員によりバックヤードに案内され、蒸気車の実物が開封されると、学生達は真剣な表情で渡邊准教授の指導のもと、3Dスキャナを使い測定を行いました。
また、蒸気車の上部が取り外され、通常では目にすることが出来ない蒸気車のクランク機構や単管ボイラーの釜の部分などを目視により確認ができたことで、過去に見たレントゲンによる写真の意味が理解でき非常に参考になったとの声もありました。
今回の測定結果をもとに渡邊研究室の学生達は、過去に久留米高専において製作し、佐賀市が所有している走行用蒸気車のレストア修理と常木准教授の指導のもと技術遺産としてのデジタルアーガイブ化に取り組んでいきます。
なお、徴古館では7月6日(土)から蒸気車雛形の通常展示を行う予定となっております。
鍋島徴古館HP:https://www.nabeshima.or.jp/main/
<本件担当>
久留米高専総務課研究推進係
電話:0942-35-9333