令和5年9月9日(土)、久留米高専において中学生向け公開講座「高専AIデバイスを使った人工知能入門」を開催しました。
本講座では”久留米高専特製のカメラ付きAIデバイス”を使用して、人工知能(AI)による画像認識技術の体験とAI技術と組み合わせたアプリケーションソフトウェアの作成に取り組みました。
人工知能のガイダンスの後、AIデバイスをいろいろな方向に動かして身の回りの物体を認識させながら、認識物体の名前をできるだけたくさん当てる「データから物の名前を導け!」の画像認識ゲームをしました。午後は、AIデバイスの物体認識のデータをリアルタイムにPCに送信して、このデータと組み合わせたソフトウェアを「Scratch」というプログラミング言語を用いて開発してもらいました。制御情報工学科5年生と4年生のティーチングアシスタント(TA)や他の受講生と意見を交換しながら、最終的な開発方針を決めてもらい、各自でプログラムを作成してもらいました。Scratchを初めて操作する受講生が多い中、熱心にプログラミングに取り組む姿が見られ、操作法の習得も速く、ソフトウェアも計画どおり完成したようです。
受講生のみなさんには、完成したソフトウェアを紹介してもらうために口頭発表をしてもらいました。ソフトウェアを動かしながら、工夫した点や苦労した点、追加したい機能などが発表され、Scratchが得意なTAが講評しました。ソフトウェアの機能には、物体を認識するとその物体の名前が表示される、物体を認識すると物体に応じて敵にダメージが加算されるRPG形式のゲームなど、創造性豊かなものが多く、中学生の豊かな発想力と、プログラミングやAIへの適応力の高さに感心しました。
講座の最後には受講生全員に修了証書が授与されました。
|
|
プログラム作成の様子 |
ソフトウェアの発表をする受講生 |
<本件担当>
総務課研究推進係
0942-35-9347