令和4年9月10日(土)に、久留米高専において中学生向け公開講座「高専AIデバイスを使った人工知能入門」を開催しました。
福岡県内の中学生9名が、制御情報工学科と教育研究支援センターの合同で製作した”久留米高専特製のカメラ付きAIデバイス”を使用して、人工知能(AI)による画像認識技術の体験とAI技術と組み合わせたアプリケーションソフトウエアの作成に取り組みました。
人工知能のガイダンスの後、受講生のみなさんは、AIデバイスをいろいろな方向に動かして身の回りの物体を認識させながら、認識物体の名前をできるだけたくさん当てる「データから物の名前を導け!」の画像認識ゲームをしました。ゲーム形式の実習により、人工知能による物体認識の技術を体験してもらいました。午後は、AIデバイスの物体認識のデータをリアルタイムにPCに送信して、このデータと組み合わせたアプリケーションソフトウエアを考えてもらいました。制御情報工学科4年生のティーチングアシスタント(TA)や他の受講生と意見を交換しながら、最終的なソフトウエアの方針を決めてもらい、各自でプログラムを作成してもらいました。プログラム開発のためのソフトウエアを初めて操作する受講生が多い中、熱心にプログラムに取り組む姿が見られ、操作法の習得も速く、ソフトウエアも計画どおり完成したようです。
受講生のみなさんには、完成したソフトウエアを紹介してもらうために口頭発表をしてもらいました。ソフトウエアを動かしながら、工夫した点や苦労した点、追加したい機能などが発表され、スクラッチマスターのTAが講評しました。ソフトウエアの機能には、物体を認識するとその物体の絵が出る、人物を認識すると車が信号機で止まる、人物を認識すると登場人物の生命力が増加するなど創造性豊かなものが多く、限られた条件の中で、中学生の豊かな発想力と、プログラミングやAIへの適応力の高さに感心しました。
最後に、画像認識ゲームの高得点者を発表し、受講者全員に修了証書を授与しました。
AIデバイスを使う様子 | 完成したソフトウエアを紹介する受講生 |
<本件担当>
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