全日本空輸(株)(ANA) 機械工学科OBによる特別講演会を開催しました

本校 機械工学科を卒業し,現在,全日本空輸 株式会社 顧問として活躍されている 黒木 英昭 氏 による機械工学科 特別講演会を,12月19日(木)に開催しました。

 
黒木さんは,1981年 本校 機械工学科を卒業後,全日本空輸(株)(ANA)に入社され,整備本部にて,航空機の安全性・信頼性管理業務,新型機選定業務などに従事し,その後,技術企画のリーダー,副部長,さらには,運航マネジメント,品質保証部門などの組織長を歴任され,2017年には執行役員,2020年からは整備部門を統括する取締役,常務執行役員を経て,現職を務められています。この間,横浜国立大学にて経営学修士号,同博士号を取得され,航空機の技術だけでなく,航空会社のマネジメントまで幅広い立場でご活躍されています。

 
機械工学科では毎年,キャリア教育の一環として,就職活動を控えた4年生を対象学科OBOGによるキャリア講話を開催しています。今回はさらに,学校全体で取り組んでいるグローバルエンジニア育成事業の講演会を兼ねて,「航空会社のグローバルな事業展開・事業環境におけるエンジニアの活動と展望」と題した特別講演会を開催しました。

 
特別講演会の前半は,エンジニアとしてのキャリア・デザインの話に始まり,国際的に活躍できるグローバル・エンジニアに求められる能力や,具体的な航空会社でのグローバルな業務に関わる話がありました。後半は,航空会社(エアライン)であるANAの概要や今後の経営課題に関して,エアラインとして最も重要な安全に対する取り組み(ANAの安全文化),コロナ禍などのパンデミックや国際情勢の悪化などに伴うエアラインの事業リスクの話,そして,喫緊の課題である地球温暖化対策としてSDGsの目標の1つ・脱炭素への取り組みなど,将来の展望を踏まえた様々な話をしていただき,技術的だけでなく経営的な話まで,幅広く濃い内容の講義をしていただきました。

 
聴講した学生たちも,航空会社のトップとして最前線で活躍される身近な先輩の話に熱心に耳を傾け,講義の後も,何人かは個別に技術や,航空会社への就職などについて,質問や相談をしていました。学生たちにとって,将来を考えるとても貴重で有意義な機会になりました。

 
特別講演会の様子
安全リスクについて
安全リスクについて
 
脱炭素への取り組み
脱炭素への取り組み
 
将来の航空機について
将来の航空機について