一般科目（文科系）大家　慎也

[1] Shinya Oie, “From Relational Freedom to Autonomy: An Expansion of Verbeek’s Postphenomenology,” Human Studies. (2023)
[2] 大家 慎也，「自己責任とその限界 : 大阪・泉南アスベスト(石綿)国家賠償請求訴訟から」，『21世紀倫理創成研究』 8 48-65． (2015)
[3] 大家 慎也，「技術の媒介と人間の自由」，『立命館大学人文科学研究所紀要 = 立命館大学人文科学研究所紀要』 105 101-122．(2015)
[4] Shinya Oie, “On Civil Participation in Systematization of Scientific Technology,” The Proceedings of 4th International Conference on Applied Ethics and Applied Philosophy in East Asia, Kobe University 30-41. (2014)

私はこれまで科学技術と人間社会の影響関係についての哲学的検討をおこなってきました．科学技術は人間社会のあり方に密接に関わっています．しかし，これらの関わりについて探求するための厳密な方法論は確立していません．私は上記した問題を受け，次の二点について概念を整理し，理論を構築することでこの問題に取り組みました．まず①科学技術の民主化の探求。すなわち，科学技術との関係において，人間が自身の問題関心を当該の科学技術へと反映させる仕方の探求です．そして二つ目に，②科学技術との関係における自律の探求．すなわち，科学技術に影響を受けつつも人間が自律的に自らの生活を形作る仕方の探求です．私はこれからも上記の研究を発展させてゆくつもりです．

技術哲学，自律論

科学技術と人間社会

科学技術と人間社会の関係を考える