無機材料化学研究室(小袋 由貴 准教授)

h_ttl_labo

無機材料化学研究室(小袋 由貴 准教授)

研究分野

 無機工業材料、無機材料・物性

研究概要

 古くから土器や陶磁器として人類に利用されてきた金属酸化物は、使用する原料や化学組成、合成方法、形状付与の全ての過程で精密に制御されることにより、物理的・化学的に極めて多彩な特性を示します。当研究室では、酸化物系ファインセラミックスについて、光触媒や電気化学デバイス材料への応用展開を目指した材料設計に取組んでいます。また、結晶構造、粒子形態、光学特性に注目した物性評価とともに、量子力学に基づく固体電子構造解析にも挑戦しています。

研究テーマ

・機能性セラミックス材料の合成および物性評価
・複合酸化物における異種元素ドープ効果に関する研究
・第一原理バンド計算による固体電子構造解析 など
obukuro lab_1
Laをドープしたビスマス系複合酸化物光触媒Sr2Bi2O5のUV-visスペクトル
(異種元素の添加により、母材の可視光吸収特性を改善)
obukuro lab_2
有機酸錯体法で調製したカルシウムフェライト粉体のSEM写真
(微量のZr添加によって、多孔質構造体を形成し高比表面積化)
obukuro lab_3
4f電子間相互作用を考慮して計算されたLaYbO3の全状態密度
(LaYbO3のバンドギャップ値と、La及びYbの4f軌道エネルギー位置を再現)