機能材料化学研究室(清長 友和 准教授)

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機能材料化学研究室(清長 友和 准教授)

研究分野

 無機材料、物理化学

研究概要

 固体内部に小さな細孔を持つ化合物は一般的に多孔性材料と呼ばれています。多孔性金属錯体は、金属イオンと有機配位子から構成される多孔性材料であり、ガスの貯蔵や分離などの機能を持つため、この十数年高い興味を持たれてきました。また最近、多孔性金属錯体ナノ粒子において、人間の手で扱えるぐらいの大きさ(“バルク”と言われます)とは異なる特性を発現することが報告され、粒子サイズの制御によって、さらに高機能化できることが期待されております。また、このような特性は金属や金属酸化物ナノ粒子においても報告されており、金ナノ粒子においては、有毒な物質の無毒化や各種有機合成反応等への応用が研究されております。本研究室では、これら無機材料の粒子サイズ制御方法の開発、新規合成方法の開発、ならびに、それら無機材料の特性の評価を行っております。

研究テーマ

・多孔性金属錯体の結晶サイズ制御に関する研究
・金ナノ粒子触媒における金粒子サイズの制御ならびにその触媒活性に関する研究
・各種金属ナノ粒子触媒の創製とその評価 など
多孔性金属錯体(MOF-76)ナノ粒子の合成
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左側:室温条件下にて調製されたMOF-76
右側:高温条件下にて調製されたMOF-76(従来法)
(室温下で合成することにより、結晶サイズが小さい多孔性金属錯体が得られる)
金ナノ粒子触媒における金粒子サイズの制御
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金ナノ粒子‐多孔性金属錯体複合体の概念図
(多孔性金属錯体(MIL-101)の細孔(約3 nm)内に金ナノ粒子を閉じ込めることができることを示唆している)
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電子顕微鏡を用いた金ナノ粒子担持酸化チタンの観察
(調製条件により、金ナノ粒子の粒子サイズを数nmから10 nm程度まで制御できることがわかる)
白金ナノ粒子担持酸化チタンの創製
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電子顕微鏡を用いた白金ナノ粒子担持酸化チタンの観察
(白金ナノ粒子が高分散状態で酸化チタン上に担持されていることがわかる)