材料システム工学科とは

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教育目的

ものづくりの基礎となる工業材料の開発・設計・製造から利用、その後の寿命による破壊、リサイクルまでの材料に関する一連の専門知識を身につけ、社会の発展に貢献できる技術者を育成する。

教育目標

金属、セラミックス、高分子材料などに関する次にあげる基礎的な知識や技術を修得し、それらを活用できる能力を養成する。
・構造、性質、機能
・製造プロセス、加工、リサイクルに関する技術
・設計、解析、評価
・材料工学に関連した周辺知識

三つの方針

【ディプロマポリシー】
材料システム工学科は、ものづくりの基礎となる工業材料の開発・設計・製造から利用、その後の寿命による破壊、リサイクルまで材料に関する一連の専門知識を身に
つけるとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会の発展に貢献できる自立の精神に富んだ実践的、創造的材料技術者を育成することを目指しています。そのため以下のような能力を身につけ所定の単位を修得した学生に卒業を認定します。
1.材料システム工学に必要な金属材料、セラミックス材料および高分子材料に関する構造、性質、機能、製造プロセス、加工、リサイクル技術および関連した周辺技術、設計、解析、評価に関する基礎的な知識や技術を修得し、それらの課題を解決するために活用できる。
2.自ら学び工夫するとともに、他者と協力して課題の解決に積極的に行動できる。
3.環境に配慮しながら技術者倫理に沿って自律的に判断し、行動できる。
4.広い視野と豊かな心を備えて社会に貢献できる。
【カリキュラムポリシー】
材料システム工学科は、ものづくりの基礎となる工業材料の開発・設計・製造から利用、その後の寿命による破壊、リサイクルまで材料に関する一連の専門知識を身につけるとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会の発展に貢献できる自立の精神に富んだ実践的、創造的材料技術者を育成することを目指しています。そのため以下のように教育課程を編成します。
1.低学年では、数学、物理、化学などの工学の基礎科目、コミュニケーション能力の基礎となる国語、英語、および一般教養の基礎となる社会科科目を多く配置し、高学年に進むに従い工業材料に関する専門科目が多くなるくさび形の授業科目を編成することで、広い視野と豊かな心を育み、社会に貢献する姿勢を養います。
2.低学年より実験・実習を設定して技術の実際に触れることで技術への理解を促すとともに、高学年ではインターンシップや卒業研究によりエンジニアリング・スピリットを体得した専門技術者としての能力を養成します。
3.金属材料、セラミックス材料および高分子材料に関する材料工学の専門知識および技術が効果的に身につくよう専門科目を編成します。
4.各科目の単位修得の認定は主に定期試験によるものとしますが、実験・実習科目などレポートによって認定するものもあります。認定の基準はいずれも評価点60 点以上とします。
【アドミッションポリシー】
材料システム工学科は、ものづくりの基礎となる工業材料の開発・設計・製造から利用、その後の寿命による破壊、リサイクルまで材料に関する一連の専門知識を身につけるとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会の発展に貢献できる自立の精神に富んだ実践的、創造的材料技術者を育成することを目指しています。そのため次のような人を求めています。
1.材料技術者になる意欲を持っている人
2.理数系の基礎学力が身に付いている人
3.自立心があり、社会的ルールを守って行動できる人
4.他の人と対話を通して相互理解を深めようとする人

学科概要

工業製品は金属、セラミックス及び高分子材料から構成されています。低学年では英語、数学、物理、化学等の一般科目に加えて、実際に使用されている金属、セラミックス及び高分子材料等の工業製品を通して、工業材料に関する一般的な知識を習得します。高学年では本学科が柱としている金属及びセラミックス材料について構造・物性及び製造・加工に関する専門的知識と実践的技術を学びます。

教育概要

自動車、航空機、鉄鋼業、エレクトロニクス材料製造業、燃料電池、火力や水力発電のエネルギー関連産業など、あらゆる分野でいろいろな材料が使用されます。過酷な環境に耐える材料、軽くて丈夫な材料、新しい機能を持った材料などの発見や発明の必要性が高まっています。この要望に応えるためには、材料の微細な構造を調べることが大変重要です。材料システム工学科では、レントゲンで使用するX線を用いたり、テレビのブラウン管で使われている電子線を使った電子顕微鏡によって数万倍に拡大観察し、材料の微細構造を調べて解析する技術を学びます。また、私たちが使用している工業製品をこれから先も発展させ、環境に負荷がかからない製品を作り出すために、基礎知識をいかに活用していくかという応用技術についても広く学びます。さらに、材料の知識をいろいろな分野に応用するために、数学、物理、化学の他、機械や電気・電子に関係する基礎知識も学びます。

材料システム工学科ってどんなとこ?

材料システム工学科の中身が分かりづらいという話しをよく聞きます。他の学科は学科名からおおよそどんなことをやっているか分かりますが、材料システム工学科は確かに分かりづらいですね。私たちも皆さんに分かりやすいネーミングは何か?とよく考えるのですが、なかなかこれといった名前がありません。それはなぜかと言うと「材料」というのは製品を直接指していないからです。

材料システム工学科で取扱っているのは主に金属とセラミックスという物質で、これらはどの製品をとってみても必ずその心臓部を支えているモノなのです。例えば、
・携帯電話やパソコンの心臓部にはシリコンという半導体
・ソーラー発電で注目されている太陽電池もシリコンです
・信号機や照明器具で有名なLEDは窒素とガリウムが結合した化合物等
・燃料電池で走る未来の自動車には白金の微粒子
・新幹線や航空機はアルミニウム
・リニアモーターカーは超伝導材料
・土星探査衛星ボイジャーには複雑な構造のエネルギー材料
・人工関節のような生体材料にはチタン
・ビルのような構造物には鉄
・スペースシャトルにはセラミックス
etc.
例を挙げると無数に出てきます。これらの材料無しでは製品は動作しません。材料あっての製品といっても過言ではありません。元素の組み合わせは無数にあり、無限に夢が広がりそうですね。

私たち材料システム工学科では現在ならびに将来の生活を支える製品を創り出すため、その基盤となる新しい材料の開発や機能性をより高めた研究を行っています。時には計算を、時には原子レベルで操作を、時には大掛かりな実験をといった様々な実験や理論計算を実施します。また、この学科を巣立っていく学生さん達には将来の日本のものづくりを支える技術者になってもらいたいと願い、実験を多く取り入れた実践的な教育を行っているのも学科の特徴です。もし材料システム工学科って何?と思われたら、気軽に訪ねて(尋ねて)みて下さい。

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