機械工学科
Department of Mechanical Engineering

機械工学科 Dept. of Mechanical Engineering
手書き製図からデジタルエンジニアリングまで、ものづくりの基礎を学ぶ。 実践力と創造力と人間力を適えた機械技術者になろう!

機械工学科では、専門分野の基礎的な知識および技術を習得し、それらを活用できる技術者を育成するために、3D-CAD/CAEを機械工学専門教育分野の理解向上に役立てるデジタルエンジニアリング教育を行っています。
3D-CAD/CAEを用いた設計や解析・評価、設計再検討、試作および検証といった企業における設計開発プロセスのアウトラインを学生に実践させ、材料力学、工業力学、工業熱力学、流体工学の4力学をそこで活用できる専門科目として捉え、理解を深める取り組みを行っています。
低学年では、数学や物理などの教養科目を学ぶとともに、専門教育として手書きの製図や実際に製品を作る実習を行い、高学年でデジタルエンジニアリングを学ぶためのものづくりの基礎を勉強します。5年間を通して実践力、創造力、人間力豊かな技術者を育成します。

主な学年別学習内容・主要科目
  • 1年次
    学習内容

    数学、物理、英語などの教養科目を学びながら、機械製図や機械加工実習で機械技術者に必要な基礎を学びます。また、機械工学・情報処理基礎では、機械工学科の全教員によるそれぞれの専門に関連した導入的なオムニバス形式の講義に加えて、これからのエンジニアに必須とされる情報処理の基礎を学び、高学年で専門科目を学ぶための準備をします。

    主要科目

    ・機械工学・情報処理基礎
    ・機械製図1
    ・機械加工実習1

  • 2年次
    学習内容

    1年次に引き続き機械製図や機械加工実習をみっちり学び、3年次以降で学習する専門科目に備えます。また、図学では立体形状認識力や投影法などを修得し、自らの頭で物体の立体的なイメージを持つ習慣を身につけます。これは、基礎力と発想力を育む上で最も重要な過程です。

    主要科目

    ・図学
    ・機械製図2
    ・機械加工実習2

  • 3年次
    学習内容

    機構学や材料力学など機械技術者に必要な専門科目を学びます。また、機械製図や機械加工実習も引き続き行い、ものづくりに対する理解も深めると同時に、デジタルエンジニアリング教育の第一歩としてCAD演習が始まります。

    主要科目

    ・機構学
    ・材料力学
    ・CAD演習
    ・機械製図3
    ・機械加工実習3

  • 4年次
    学習内容

    四力学(材料力学、熱力学、流体力学、機械力学)を中心に専門科目の内容をさらに深めます。機械工学実験が始まり、機械技術者に必要な基本を身につけます。機械設計製図では各自に与えられた諸元で製品を設計し、3D-CADを用いてパソコンでデジタルものづくりをします。また、企業にて研修を行うインターンシップも開設されます。

    主要科目

    ・工業力学
    ・流体工学
    ・工業熱力学
    ・機械設計製図
    ・機械工学実験

  • 5年次
    学習内容

    機械要素設計実験でこれまでに学んできた機械工学の知識を駆使し、3D-CAD/CAEを用いたデジタルエンジニアリングの総まとめをします。また、研究室に所属して取り組む卒業研究を通して実践力、創造力、人間力豊かな技術者になることを目指します。

    主要科目

    ・機械力学
    ・伝熱工学
    ・機械設計法
    ・機械要素設計実験
    ・卒業研究

教育目的・目標
目的
ものづくりの精神を基本とし、機械技術者としての基礎能力や専門技術を修得し、創造性豊かで国際的視野に立った実践的技術者を育成する。
目標
機械技術者としての素養を備え、基礎的な知識、技術を修得し、それらを活用で きる能力を養成する。

アドミッションポリシー

「求める学生像」
機械工学科は、ものづくりの精神を基本とし、機械技術者としての基礎能力や専門技術を修得するとともに広い視野と豊かな心を備えて、社会に貢献できる自立の精神に富んだ実 践的、創造的機械技術者を育成することを目指しています。


「アドミッションポリシー」として、次のような入学者を求めています。

1.機械技術者になる意欲を持っている人
2.理数系の基礎学力が身に付いている人
3.自立心があり、社会的ルールを守って行動できる人
4.他の人と対話を通して相互理解を深めようとする人


「入学者選抜の基本方針」
第一学年への入学者の選抜は、推薦による選抜及び学力検査による選抜により行う。
◇ 推薦による選抜
調査書、推薦書、推薦選抜志願調書、適正検査(数学)の成績及び面接の評価を総合して行う。
◇ 学力検査による選抜
調査書及び学力検査(理科、英語、数学、国語及び社会)の成績を総合して行う。
第三学年への外国人留学生の編入学者の選抜は、高専機構が実施する選抜試験により行う。
◇ 高専機構による選抜
出願書類、日本留学試験の成績、TOEFL、TOEIC 又は IELTS の成績及び面接の評価を総合して行う。
第四学年への編入学者の選抜は学力検査による選抜により行う。
◇ 学力検査による選抜
調査書及び学力検査(数学、英語及び理科)の成績を総合して行う。

カリキュラム・ポリシー

「カリキュラム・ポリシー」として、以下のように教育課程を編成します。

1.低学年では、数学、物理、化学などの工学の基礎科目、コミュニケーション能力の基礎となる国語、英語、および一般教養の基礎となる社会科科目を多く配置し、高学年に進む に従い機械工学に関する専門科目が多くなるくさび形に授業科目を編成することで、広い視野と豊かな心を育み、社会に貢献する姿勢を養います。
2.低学年より実験・実習を設定して技術の実際に触れることで技術への理解を促すとともに、高学年ではインターンシップや卒業研究によりエンジニアリング・スピリットを体得 した専門技術者としての能力を養成します。
3.機械工業に必要な専門知識および技術が効果的に身につくよう専門科目を編成します。
4.各科目の単位修得の認定は主に定期試験によるものとしますが、実験・実習科目などレポートによって認定するものもあります。認定の基準はいずれも評価点 60 点以上とします。

ディプロマ・ポリシー

「ディプロマ・ポリシー」として、以下のような能力を身につけ所定の単位を修得した学生に卒業を認定します。

1.機械工業に必要な、材料強度、機械力学、設計製図、生産加工、制御情報、熱、流体および機械工学に関連した周辺技術に関する基礎的な知識と技術を修得し、課題を解決する ために活用できる。
2.自ら学び工夫するとともに、他者と協力して課題の解決に積極的に行動できる。
3.環境に配慮しながら技術者倫理に沿って自律的に判断し、行動できる。
4.広い視野と豊かな心を備えて社会に貢献できる。