教育目的
教育目標
・物性、構造、性質
・製造プロセス、加工技術
・材料工学に関連した周辺技術
学科概要
教育概要
材料工学科ってどんなとこ?
材料工学科の中身が分かりづらいという話をよく聞きます。他の学科は学科名からどんなことをやっているかおおよそ分かりますが、材料工学科の中身は少し分かりづらいかもしれません。なぜなら、「材料」というのは製品そのものを直接指していないからです。
材料工学科で主に取扱っているのは、金属やセラミックスなどの「材料」で、これらはどの製品をとってみても、必ずその心臓部を支えているモノなのです。たとえば、
・携帯電話やパソコンの心臓部にはシリコンという半導体
・ソーラー発電で注目されている太陽電池にもシリコン
・信号機や照明器具で有名なLEDには窒素とガリウムの化合物
・燃料電池で走る未来の自動車には白金の微粒子
・新幹線や航空機などにはアルミニウム
・リニアモーターカーには超伝導セラミックス
・人工関節のような生体材料にはチタン
・ビルのような構造物には鉄やコンクリート
・ロケットエンジンには繊維強化セラミックスなど
例をあげると無数に出てきてきりがありません。どの製品もこれらの材料なしには動作しませんし、材料あっての製品といっても過言ではありません。また、材料を構成する元素の組み合わせは無数にあり、私たちの夢は無限に広がっています。
材料工学科では、現在および将来の私たち自身の生活を支える優れた製品を創り出すために、その基礎となる知識や技術を修得してもらうための教育、そしてそれらの知見に基づいた新しい材料の開発や材料がもつ機能性をより高めるための研究を行っています。時には理論計算を、時には原子レベルでの操作を、時には大掛かりな実験を行うことによって、これまで世の中に存在しない材料に出会える可能性もあります。また、この学科を巣立っていく学生には、将来の日本のものづくりを支える技術者になってほしいと願い、実験・実習を多く取り入れた実践的な教育を進めているのも学科の特徴です。もし、材料工学科って何? どんなとこ?など、皆さんが分からないことは何でも気軽に訪ねて(尋ねて)みてください。